今回お話しさせていただく“霊の世界について”の内容は、霊能者の中でもアプローチに関して若干の差異がございます。たとえば占いに東洋占星術と西洋占星術がございますように、実は霊の世界に関しても「これが正しい共通認識である!」といったものが無いのですね。ですからみなさまに、私の見える心霊や邪霊、魂や霊的意識を接続する霊世界について、固定した考えを持っていただかないために、今回はあえて名前を伏せさせていただきます。
早速ですが、みなさまは“霊”と聞いてなにを思い浮かべますか?
心霊写真や心霊スポットといった、亡くなった人の思念が現世に現れる心霊でしょうか。他人の強烈な恨みや辛みの念が形となった生き霊でしょうか。身近な守護霊、あるいは神仏や宇宙・自然の大いなる意思が現れるときに伴う不思議な霊的現象でしょうか。いずれも霊に関する事柄であるのですが、いずれも姿を持たない、誰にでもいつでも見えるものではないので、「こうだ!」と定義できないのですね。私自身は生まれながらに霊能力を持った霊能者として、心霊とされる死者霊も、生き霊も、守護霊も、神仏霊や自然霊も、いずれもはっきりとした意識を保ちながら接することができます。
ではまず、死者霊についてご説明しましょう。文字通り、すでに亡くなった方の霊を指します。死後も霊界に行けずにさまよっていたり、意思を持って現世に留まっていたり、その事情はそれぞれに分かれます。意識と言うよりは、強烈な悪意だけを持って場に留まっている(縛られている)霊を自縛霊と呼びます。心霊スポットと呼ばれる場所には、たいていこの自縛霊がいると考えていいでしょう。ところで、電話占いと死者霊がどう絡むのか、それは「突然亡くなった祖父の声がもう一度聞きたい」、「先祖霊に自分の家系の因縁を聞きたい」といった、いわゆる降霊(口寄せ)の依頼があるからなのです。有名なのが、日本独自の肩書きである“イタコ”と呼ばれる霊能者。イタコこそまさにあの世とこの世をつなげ、霊を自分自身に憑依させて語らせる口寄せの達人なのです。熟練のイタコなら、口寄せする霊の生前と同じ口調、声色、口癖で話すことができます。
では生き霊はどうでしょうか。実はこの生き霊、みなさんの日常に最も影響力を及ぼしやすいと言ってもいい存在なのです。仮に貴女が生き霊を送る側、あるいは送られる側いずれに立っても言えることです。生き霊とはすなわち送る人の念です。たとえば、「あの人と付き合いたい」と念じてその通りになったら、それは貴女の念が強くて彼の心に届き、彼の心動かしたと言えるのです。しかしこの念、良いことばかりではありません。たとえば、略奪愛や不倫愛をされた側の人は、憎しみを燃やし心の底から恨みの言葉を吐き出すでしょう。それが邪念となり、悪想念となり、生き霊と化すのです。人の悪意のある念には、それなりの霊格を持つ霊能者でなければ対処できません。除霊、浄霊、波動修正といった霊能力を用い、生き霊の本体、すなわち念を送っている人の魂を浄化し、二度と生き霊を送らないようにしなければ解決とは言えないのです。送られた側の人には、波動修正によって低下した運気を回復させ霊波動を安定させます。
もうひとつ、神仏霊についてご説明しましょう。私たち霊能者がみなさまの「前世を知りたい」、「未来を知りたい」、「運命の出逢いがいつなのか知りたい」といったご相談にお答えするとき、霊能力による神仏との交信を行なっています。ひとりひとりに定められた運命を神仏から聞き出し、運命の相手は誰であっていつ出逢うか、といった神託を霊能者は受け取るのです。ただし、これは霊能者のレベル、すなわち霊格に依存するところが大きいです。霊能力が低く経験の浅い霊能者は、神仏から霊格が低いとみなされ呼び掛けに応えてすらくれないでしょう。私自身も駆け出しの頃は、神仏はなにひとつ応えてくれなかったものです。神仏霊は、霊界でも深いところにいて、私たちの運命を司っているのです。
最後にお伝えしておきたいのは、『軽い気持ちで霊の世界に踏み込まないように』ということです。遊び半分での肝試しや、自由奔放の恋愛、神仏への冒涜…心霊や生き霊に憑かれると、単なる運気低下だけではなく日常生活に支障を及ぼすことにもなります。確かに私たち霊能者は、霊と意思の疎通ができ、それらを祓い浄化することができます。しかし未然に防げるのなら、それに越したことはありません。また、略奪愛や不倫愛を否定することもありません。その延長線上にみなさまの幸せな未来があるのなら、それを引き寄せるのが霊能者の役目です。ここをお読みのみなさま、これから日常生活の中で少しでも霊的な障害を感じたなら、どうぞ迷わずにお声掛けください。大ごとになる前に、霊能力で対処させていただきます。
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